風が吹く
おうちおやこドロップスのクリキンディです。
私が中学生の時、
学校まで片道50分ほど歩いて通っていました。
友達と行きも帰りもおしゃべりしながらなので
それだけかかってしまうのですが、
一人で歩いてもけっこうな時間かかっていました。
中学生の頃は、恋愛小説や推理小説にハマり、
家にいる時は常に小説を持っているくらいでした。
その時読んでいた恋愛小説の一節に
「さっきあなたに吹いた風が
今私に吹いた」
みたいな文がありました。
その表現が心に残り、
学校帰りの道でよくそのことについて考えていました。
ふわりと今私の髪を揺らした風は
自分の意思を持つかのように
次の人の頬を撫でる。
私に吹いた風は
いつか出会う誰かのところにも吹くのだろうか。
まだ出会っていないたくさんの人に吹く風が
私に吹いて何かを知らせてくれるのか。
ひとつの風が世界中をめぐって
また私のもとに帰ってくるかもしれない。
そしたらそれは以前私に吹いた風と同じ風なのだろうか。
人に吹いた風は
その人の気持ちを吸収して
次の人に吹くのか。
悲しみも喜びもその風に乗って
誰かのもとに運ばれていくのか。
風を味方にして
一歩踏み出したい。
風が背中を押して
私を応援してくれないかな。
などなど。。。
風についてよく考えていた帰り道でした。
今でもふわりとした風が吹くと
「あ、この風は誰かを通り過ぎてきた風なのかな。」
なんて思ってしまいます。
それでは今日もひとしずく。。。
こんなガーデンテーブルで風を感じながら読書したいな♪↓↓↓
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