クリキンディとおうちおやこドロップス

おうちで過ごす親子に向けた子育てブログ

新品クーピー (物語風)

おうちおやこドロップスのクリキンディです。

 

今日は、子育てにおいて

私の過去の「やってしまった」出来事を聞いてください。

物語風に書いたのでかなり長くなっています。

お時間のある方、お付き合いください。

 

 

 

長女2歳半、次女1歳くらいの時だったと思います。

 

長女は早くから絵を描くことが好きだったので、

好きな時にお絵かきできるように

紙やクレヨンなどを手の届く引き出しに準備していました。

 

その日も私が家事をしている時に

お絵かきの引き出しを開けてゴソゴソしていました。

 

そして私に

「これ、いい?」

と、先日買ったばかりのクーピーを持ってきました。

 

クレヨンの方が描きやすいかもしれないけど、

そのうちこういう細いクーピーも使うかも、、、と買っていたものでした。

 

興味があるなら使わせてみようと思い、

「使っていいよ。」

と答えると、喜んでお絵かきの机へ持っていきました。

 

家事を終え、次女もお絵かきしたいようなので

長女のところへ。

 

次女にも紙とクレヨンを渡し、

長女に

「ママはトイレに行ってくるから、〇〇(次女)のことみててあげてね。」

と声をかけ、私はトイレに行きました。

 

その間、1分足らず。

 

戻ってみると、何と長女が真新しいクーピーを

ポキポキとそれぞれの色を真っ二つに折っている途中でした。

 

慌てて

「こら、何してるの!

物は大事に使わないとでしょ!

そんなことするなら使わせないよ!」

とクーピーを取り上げました。

 

初めてみるクーピーの使い方がわからなかったのか?

次女が何か嫌なことをして怒って八つ当たりしてたのか?

それにしては、次女が泣いていない。。。

 

私の頭の中は、なぜこの子がこんなことをしたのか

理解できませんでした。

 

なので、私もかなり感情的になって怒りました。

 

もちろん長女は泣いています。

「何でなの。何でこんなことするの。」

と問いただす私。

 

泣いている長女はそんな鬼のような私に何も言えず。。。

 

「はぁあ、買ったばかりだったのにな。。。」

 

と散々怒った後、

このショッキングな出来事をようやく受け止めようとしている時でした。

 

長女がボソッと、

何か言いました。

 

「何?なんて?」

 

ちょっと嫌な感じに聞き返しました。

 

すると、

「〇〇と一緒にお絵かきしたかった。」

と。いやいや、今となりでやってるよと返す私。

 

「〇〇もこれ使いたいって。」

うん、ならふたりで使えばいいじゃんと私。

 

「だから、はんぶんこ。。。。」

 

 

 

長女のその言葉で、ドキリ。

 

もしかして、、、、

 

今までの怒りが一瞬でおさまり、

心臓がぎゅっと縮まった気がしました。

 

私は長女に向き直り、

おだやかな声を心がけ

ゆっくり確認しながら話を聞いていきました。

 

つたない言葉で一生懸命説明してくれた長女がいうには、

 

私がトイレに言っている間に次女がクーピーに手を伸ばしてきたので、

最初は、「ダメっ」と触らせなかった長女ですが、

「それぞれの色を半分に折れば、

ひとり一色ずつ使える」

と思いつき、きれいに(?)折っていた、、、

というわけだったのです。

 

 

 

次女が生まれてから長女には、

「はんぶんこ」

を教えてきました。

 

おやつも、はんぶんこ。

ママのおひざも、はんぶんこ。

 

はんぶんこする優しさは長女に伝わっていたのに、

私はそれを頭ごなしに感情にまかせて怒ってしまいました。

 

きちんと理由も聞かずに、

思いこみで長女を完全否定してしまいました。

 

いつも私から、「はんぶんこ」を言われていた長女は

自分がなぜ怒鳴られているのか、

何がいけなかったのかわからないまま

泣くしかなかったのでしょう。

 

まだ幼い、いろんなことを知らないこどもに

私自身がしたことを呪いました。

 

やってしまった。。。

 

私は、何度も長女に謝りました。

こどもに対してこんなに心の底から謝ったのは、

後にも先にもこの時が一番です。

 

講師経験もあり、

こどもとの関わり方や

子育ての仕方に慢心していた自分の愚かさに気づかされました。

 

謝りながら涙が溢れそうになりました。

 

すでに泣き止んでいた長女は私に、

「いいよ。」

と一言。

 

カラリとした笑顔で許してくれました。

 

そこでも私は自分を責めることになります。

 

こどもが何かした時に

「ごめんなさい。」

と謝ってきても、

そのあともしばらくグチグチ文句を続ける私。。。

 

すぐに笑顔に戻れない、素直になれない、

悪い意味で大人な私。

 

こんな小さな子に重ね重ね気づかされる私。

 

子育てとは、

「こどもと一緒に成長していくもの」

なのだとこの瞬間から変わった気がします。

 

そのあと、

「クーピーは折らないままで、ふたりで使えるんだよ。」

と、さとすように教えることができました。

 

 

 

今では、笑い話としてこどもに話して聞かせる思い出です。

 

 

 

また時々、我が家のこどもとの思い出を物語風に書いていきますね。

 

それでは、今日もひとしずく。。。