クリキンディとおうちおやこドロップス

おうちで過ごす親子に向けた子育てブログ

願い事ひとつ(物語風)

おうちおやこドロップスのクリキンディです。

 

今回は、私と主人の話を聞いてもらえますか。

少し長めの文になっています。

お時間のある方はお付き合いください。

 

私と主人は、結婚前のある期間、

遠距離恋愛をしていました。

 

当時のケータイは、

話した分だけ通話料がかかっていたので、

私たちは毎日夜に、片方から10分ずつ

合計20分しか電話しませんでした。

 

時計を目の前に置いて、

いつも時間を惜しみながら

切ない恋愛をしていました。

 

今のように相手の顔を見ながら

話せるわけでもないので

声の調子だけで

元気かな、浮気してないかな(笑)なんて想像しながら

お互いに相手を想っていました。

 

そんな中、ふと願い事の話になりました。

 

私「ねえねえ、もし自分に何か特別な力を

もらえるとしたら、どんな力にする?」

 

おしゃべりな私はそのまま続けます。

 

私「私はね、やっぱり世界平和のために

人を救えるアイデアと行動力とお金を生み出せる力が欲しい。」

 

彼「それって不思議なパワーとかそんな話じゃないの?

なんかちょっと違う気が。。。」

 

私「ははは。いいのいいの。

それで、△△(彼の名前)が欲しい力は?」

 

自分から聞いておいて

答えがヘンテコなのは置いておいて、

彼に聞くと、

 

彼「、、、んーと、、、、いや、やっぱり、いいや。」

 

と言いかけて言わない。

 

私「なあに?気になるー。」

 

彼「いや、言わない。」

 

そんなやりとりをしていると、

もう約束の20分が終わりそうに。

 

私「時間ないよっ。早く言ってよー。」

 

すると、ようやく小さな声で言ってくれました。

 

彼「俺が欲しい力は、〇〇(私の名前)の体調をよくする力。

それで、〇〇が眠ってる間にその力を使う。

知らない間に体調が良くなってたら

すごく嬉しいだろうなと思って。

〇〇が起きてる時に力を使うと、

〇〇は、絶対俺に申し訳ないって思うでしょ?

だから寝てる間がいいの。」

 

一瞬で気持ちがこみ上げて爆発して

ぶわっと泣いてしまいました。

 

今以上に当時は私の体調がよくなくて

それを支えてくれていたのが彼でした。

 

病気の私と付き合ってくれるなんて

思ってなかったし、

デート中に体調悪くなることもしばしば。

 

私のことを負担に思ってるんじゃないかな、

面倒だと思ってるんじゃないかなと不安でした。

 

そんな時に聞いた彼の温かい言葉に、

光の糸で心を引っ張られているような感覚になりました。

 

暗いところでうつむいてないでと言われているような、

一筋の光が心を明るい場所へ導いてくれているような。

 

その光の糸を掴んでいいんじゃないかと思いました。

 

こんな病気の私でも、想ってくれる人がいる。

幸せになっていいんじゃないかと。

 

彼を巻き込むことになるけど、

彼と一緒にいたい、

と改めて思った彼の言葉でした。

 

彼は今も、私の隣で私と私の病気とも

向き合ってくれています。

 

私が横になっている時は、

こどもと一緒に家事をこなしてくれ、

私の体調が落ち着くのを待ってくれます。

 

私に生きる希望をくれ、

自分を肯定させてくれた彼は、

不思議なパワーなんてなくても

私にとっては、ヒーローなんです。

 

 

 

ノロケ話がしたかったのではなく、

言葉一つで一瞬で泣いたりすることがあると伝えたくて書きました。

 

また、私たち夫婦やこどもの話、聞いてください。

 

読んでくださりありがとうございました。

 

それでは、今日もひとしずく。。。